A Way of Being
関係性のなかで立ち上がるもの
教育の現場で立ち会ってきたのは、教えられることではない。
関係のなかで、静かに立ち上がるものだ。
言葉にならない反応。
説明できないズレ。
それらは欠如ではなく、まだ形を持たない存在である。
この感覚が、すべての実践の起点になっている。
時間を信じるという選択
TANE は「人は発達し続ける存在である」から始まった。
関係と時間のあいだで、
名づけられる前に進んでいく。
それぞれのリズムとタイミングで。
現在行っている活動は、方法の集合ではない。
書、すみあそび、Art Play Worker、はみだすラボ。
それらはすべて、在り方へ入るための異なる入口にすぎない。
問いは変わらない。
人はどのように世界と関係を結び、
どこで自分のリズムを取り戻すのか。
この問いは、
結論を持たず、
実践のなかで呼吸し続けている。
すみあそび
「書道」は実はとても自由なものです。
昔から、墨絵、水墨画、そして文字のさまざまな変化も。
日本人であれば誰しもが一度は学校でやったことがある「習字」。
それは、教育の枠組みの中でのごく一部の分野、「書写」というものであり、本来の書はもっともっと自由。
筆の柔らかさ、墨の濃淡、そして香り、五感を刺激しながらとても自由な身体表現にすらなるのです。

そんな「書」をもっと自由に楽しめるアートワークとしての「すみあそび」。
これまで8年間、子どもから大人まで、そして発達の特性がある子どもたちや大人の方々なども含めて、述べ1,200人以上の方々と「すみあそび」を行ってきました。
児童館や放課後デイサービス、そして福祉施設、高齢者施設、特別支援学校、さらには現場の先生方の研修会。
そして「誰でも調子に乗れるすみあそび」というワークショップでは、年齢も問わずにさまざまな方が一緒に集い、立場や肩書きなども何も関係なく、ただただ書くだけの場を作っています。
そこでは本当に誰もが自由。
用具の使い方も、何もかも、ただ置いてあるだけで、「教える」ということはしません。

Art Work


