11/10土曜日に石巻にて開催される、ぽじまつりにて書道パフォーマンスを披露することになりました。

昨年に続いて、今回も。書道塾TANEでは、障害のあるなしに関わらず、楽しみながら表現する書道をやっています。みんな書きたいものが違うので、誰一人として同じではない表現で書く。自閉症のあるKくんは、ひらがなの認識も正確ではありませんでしたが、一年半ほどで今は難しい漢字も見て書いています。もちろん読めているか、理解しているかは私たちからは分かりません。

しかし、彼はとにかく楽しんで書き、書きたいものを選べるようになりました。そして何より、生活の中で自己主張や柔軟さが出てきました。目で見て、手を使って表す。脳はかなり働いている状態です。

また、落ち着きがなく集中力がないのが特徴だったMさんも、書き続けて自分の表現を身につけることで少しずつ周りと関係を保ったり、落ち着いた生活ができるようになってきました。

今回はひとりずつの良さが発揮できるようなパフォーマンスになればいいなあ、とまだ実は頭の中でしかシュミレーションしていませんが本番まであと少し。

ぜひぜひ見にきてください。

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

「違いは魅力」をテーマに、子どもから大人まで特性を活かしてのびのびと発達するための、アセスメントとコーディネートを行う。
 東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,発達障害の子どもたちと出会い、宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。2003年に「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職。生涯発達支援の重要性に気づき「生涯発達支援塾TANE」を主宰。書道塾taneは「誰でも調子に乗れる書道」をモットーに石巻、仙台、各地で移動開催中。TANE相談室も定期開催中。