2月2日〜5日まで、仙台メディアテークにて行われた「障害のある人と芸術文化活動の大見本市」に生涯発達支援塾TANEも出展してまいりました。昨年に引き続き、4日間屋台に立ってみましたが、たくさんの方々に会えて本当に面白かったです。
それにしても、あらためてモヤモヤする感覚もたくさんありました。それは、「障害者手帳はないのだけれど、何かできないだろうか」「グレーゾーンと言われているのですが、誰に相談していいのか」「手帳をとらずに来たけれど、やっぱり就労となると厳しくて」というようなお話をたくさん聞いたからです。
いわゆる「あいだ」「すきま」「中間」。スペクトラムという概念があるのであれば、支援だってスペクトラムにしなくてはならないはずなのに、きっちりと「分ける」この世界の現実に苦しんでいる方々の多さ。特にこれは「就学」「就労」の階段で特に感じている苦しさ。
素敵なデザインとプロダクトで思わず歓声をあげてしまうほどのものたち。そしてそれに関わる若者たちの心強さ。一方でリアルな福祉の現場と教育の現場には人が足りず、お金も足りない全体的な問題の根深さ。
障害という言葉が、持つものと持たないものを分断しているのだと思うと、わたしたちは何を伝えていくべきなのだろうかと、本当に考えさせらたのでした。
だからこそすべての分断とすべての裏と表を、つなぎ合わせて、境目をなくしていきたい思いと、そもそも裏と表は一体なのだという感覚の狭間で、心の底からゆらぎを感じた4日間でもありました。