「ぼたもち堂のおてだまのじかん@耕人館」

自分の強みは何だろう、と、誰しも一度は考えたことがあると思います。もちろん職業選択の時、受験の時、いろいろな場面で自分のアピールや、長所を考える機会があります。言葉で説明することに限界があるとはいえ、自分自身にしっくりくるような「強み」というのはなかなか自分では見つけられないものです。

「自己分析」や「自己理解」などという言葉も、最近では子どものうちから「キャリア教育」などで耳にすることも多くなり、わりと身近になってきました。強みを生かした仕事に就けたらそれはとても素晴らしいことです。

実は、発達障害のあるお子さんたちは、この「強み」がはっきりしていることが多くあります。もちろん一方で「弱み」もあるのですが、そのバランスが凸凹していることが多いので「凸凹さん」と表現することもあります。もちろん、その「強み」や「弱み」というのは誰かと比べてということではありません。ここを勘違いしてしまうと、できるかできないか、だけの判断になってしまいます。あくまでも自分自身の中での差があることが、そうした方々の大変さでもあるのです。

ネガティブに捉えられがちな、診断や検査ですが、私はよく悩まれる保護者の方々にはポジティブなこととして解釈し、より「強み」を生かした指導をされるチャンスですよ、とお伝えしています。実際にそうなのです。何につまづきがあるのか、ということだけではなく、何が強いのか、得意なのか、見つかっていないものがあるのかもしれないし、日常と結びつくものがあるかもしれません。そういう意味では「アセスメント」というものの大切さは、対人援助の仕事では本当に大切なことなのだと感じています。

そしてそのアセスメントの方法を、できる限りたくさん持っていること、それは実は、○○法、などという検査が分かるということだけではなく、その検査結果と日常の行動を結びつけて考える観察力と洞察力、さらには想像力が必要になることでもあると考えています。想像力ってどんな時に使うだろう?と考えていくと、相手を想うときに人はもっともあたたかい想像力を使います。あの人だったらなんて言うかな?あの人は何をしているかな?好きな人を想うように、いろんなことを考えられたら、本当に素敵な支援が考えられるのだと思うのです。

実際に、あの子が喜んだ!笑った!楽しんだ!そんなことが原動力になることがたくさんあります。だからこそ、「強み」だけを磨き、あたため、伸ばしていくことが周りも、本人もHappyになる手段だと考えています。

愛のあるアセスメント学習会も、近々開催予定です。さらに、身体の感覚や動きを楽しく動きながら自分自身の体とも向き合える「ぼたもち堂のおてだまのじかん」もTANEのチームプロジェクトで行なっています。

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

宮城県石巻市出身。特別支援教育士。書道師範。東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。インクルーシブ教育の研究をしながら,ソーシャルスキルトレーニングの団体で発達障害のある子どもたちと出会う。2003年に石巻市で,任意団体「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職し,「生涯発達」の視点から教育,福祉を考えるコーディネートチーム「TANE」を主宰。ひとりひとりの違いを楽しんで生きる社会の実現を目指しています。

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