おてだまの時間は年齢関係なし。

TANEでは、様々な障害のある子どもから大人まで、いやむしろ障害とはなんだろうと疑問視してきたり、生きにくさを感じたまま大人になったり、周りにそういう多様な人たちがいる世界で生きている方々(簡単な言葉でいうと「支援者」←あまり好きな言葉ではないですが)に対してさまざまなプログラムを提供しています。

そこで重要になるのが、みなさんがどんな人なのかなあ、とまずは探っていくこと、つまりアセスメントです。そう考えると、対人援助職と言われる福祉、教育の世界ではこの「アセスメント」が最大のポイントといっても過言ではありません。

しかし現実的には、起きている問題のほとんどが、アセスメント不足、またはアセスメント違いのようなもの。的確にアセスメントを取るということの難しい世界でもあるのです。

それは、「人」が「人」を「評価」するということだから、に他ならないのですが、標準化された検査法を知っている人、使える人も実は限られているのも確かです。最近では、検査によっては資格保持者でなければ使えない、ということもあり、より遠い存在になっている検査もあります。

客観的データを見るには検査が必要ですが、一方で、「人間関係」を築くためにはこうした検査ではなく、「相互の関係をアセスメントし合う」というような、双方向のアセスメントが必要なのではないかと感じています。

それが今TANEでゆるやかに開発を行なっている「アセスメント2.0」ですが、つまり、一方的な「支援者から対象者へ」の一方通行のものではなく、そもそも人間関係を構築しているのは双方向であることから、「支援者自身のアセスメント」と「対象者のアセスメント」を同時に行い、なおかつ「関係性」も見ていく、という考えです。

それほど難しく考える必要はなく、実際にはさまざまな活動の中で見えるその人らしさ、というものをどう捉え、分析するか。実は、「おてだまの時間」ではその一部である「身体の動き」のアセスメントができます。というのも、そもそも人は色々な「癖」を持っています。それは、原始反射と言われるものが残っている場合もありますが、認知能力や環境によっても身体の使い方は変わるもの。ぼたもち堂の坂部本人も、そもそも幼少期には様々な特性を持っていたことを明かしています。

ADHDと言われるタイプの子ども特有の動き。情報が一気に頭に入ってくるがゆえに、慌しく動き回ってしまうタイプもあれば、固まって動きが鈍く見えるタイプもあります。身体の動かし方も、「多動」というまさにそのもののタイプもあれば、ぎこちなく不器用なタイプもあります。

彼はおてだまというものを通して、ジャグリングに出会い、その後、感覚が統合したために苦手だったはずの動きや認知処理ができるようになったのだと言います。

その詳しい内容については、今後開催予定のぼたもち堂による「おてだま稽古部」で実践とともにお伝えしていきます。

とりあえず、2月10日はおてだま体験会。そしてなんと、ぼたもち堂パフォーマンスを石巻で観ることのできるチャンス!ぜひお越しくださいませ。

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

宮城県石巻市出身。特別支援教育士。書道師範。東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。インクルーシブ教育の研究をしながら,ソーシャルスキルトレーニングの団体で発達障害のある子どもたちと出会う。2003年に石巻市で,任意団体「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職し,「生涯発達」の視点から教育,福祉を考えるコーディネートチーム「TANE」を主宰。ひとりひとりの違いを楽しんで生きる社会の実現を目指しています。

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