2月2日〜5日まで、仙台メディアテークにて行われた「障害のある人と芸術文化活動の大見本市」に生涯発達支援塾TANEも出展してまいりました。昨年に引き続き、4日間屋台に立ってみましたが、たくさんの方々に会えて本当に面白かったです。

それにしても、あらためてモヤモヤする感覚もたくさんありました。それは、「障害者手帳はないのだけれど、何かできないだろうか」「グレーゾーンと言われているのですが、誰に相談していいのか」「手帳をとらずに来たけれど、やっぱり就労となると厳しくて」というようなお話をたくさん聞いたからです。

いわゆる「あいだ」「すきま」「中間」。スペクトラムという概念があるのであれば、支援だってスペクトラムにしなくてはならないはずなのに、きっちりと「分ける」この世界の現実に苦しんでいる方々の多さ。特にこれは「就学」「就労」の階段で特に感じている苦しさ。

素敵なデザインとプロダクトで思わず歓声をあげてしまうほどのものたち。そしてそれに関わる若者たちの心強さ。一方でリアルな福祉の現場と教育の現場には人が足りず、お金も足りない全体的な問題の根深さ。

障害という言葉が、持つものと持たないものを分断しているのだと思うと、わたしたちは何を伝えていくべきなのだろうかと、本当に考えさせらたのでした。

だからこそすべての分断とすべての裏と表を、つなぎ合わせて、境目をなくしていきたい思いと、そもそも裏と表は一体なのだという感覚の狭間で、心の底からゆらぎを感じた4日間でもありました。

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

宮城県石巻市出身。特別支援教育士。書道師範。東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。インクルーシブ教育の研究をしながら,ソーシャルスキルトレーニングの団体で発達障害のある子どもたちと出会う。2003年に石巻市で,任意団体「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職し,「生涯発達」の視点から教育,福祉を考えるコーディネートチーム「TANE」を主宰。ひとりひとりの違いを楽しんで生きる社会の実現を目指しています。

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