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つなぎめ講座ヤタイ・第2弾の開催のお知らせです!

定期開催のときにはあらかじめ日程を決めていたが、今回はお互いの研究中につき、ゲリラ的、思いつき的、突発的、直感的なタイミングで開催を決めることに。集中するとそのことしか考えられなくなったり、気になることがあったら目の前のものに向かってしまう性質がある。加えてとても気まぐれ。というふたり、「やりたくなったらやろう」の合言葉は、最悪の場合、「やりたくなったら」が永遠に来なくなる可能性すら秘めている。

しかし、さまざまな場所にコーディネートやら、講演やら、相談やら、とたくさんの現場の方々とお話ししていると、やはりそこには必ず何かが起きている。ちがう現場なのに同じような課題があったり、支援現場だからこその課題なのか、はたまた人間そのものの課題なのかという気になるテーマが見つかってきた。

TANEは「アセスメント」と「コーディネート」が仕事である。こう言うと、ほとんどの方が対象となる「子ども」や「障害のある人」など、いわゆる「支援を受ける側」の人たちをアセスメントして、いい環境を提案するものだと思っているかもしれない。が、つねに第3者の視点で現場に入り続けるということは、「支援者」と「支援そのもの」のアセスメントとコーディネートがメイン。つまり、「支援をする側」の特性、関係性、組織そのものの性質、そうしたものが実は「支援スキル」なんていうものをはるかに大きく上回り、支援者に影響しているということでもある。

これは、家庭にもいえる。家庭も学校も会社もいってみれば同じように人が集まってできる場であり、そこには明確な上下関係もあれば、明確な性格の違いもあり、異年齢で、背景の違う人が存在しているのだ。夫婦だってそもそも他人だ。家庭関係のアセスメント、などというとギョッとするかもしれない。が、これくらい冷静になったほうが本来はいい。

この数年、「組織のこと」と「家庭のこと」、起きていることはほとんど一緒だと思うことが増えた。いや、もっと端的に言うと、結局は「個人のこと」である。わたしたちは他者と生きることではじめて自分自身を知ることができる。そこで、「どう自分を知るか」という部分が重要なのだが、キャリア教育とか、自己分析とか、さまざまな自分を知るチャンスはあれど、「あなたはどんな職業が向いてる?」くらいになってしまうと、中途半端な自己理解で終わっているようにも思う。

「関係性の中で初めてわかること」というのがある。それが、「自分自身のことを自分がどう認識しているのか」(メタ認知)、「この人との関係の中で自分がどう変化しているのか」(可変性への気づき)だと思うに至った。この、「可変性への気づき」みたいなものを追求してみたところ、「成人発達理論」という理論にたどりつくことができた。

近年、感じられるようになった「ハラスメント」の多さ(これは気付く人が増えたということでもある)、DVやいじめや虐待がなぜなくならないのか、「人を責めるひと」と「自分を責めるひと」がかみあってしまう共依存、不機嫌で他者を振り回す人たちの存在、怯える子どものような存在、、、これらの「なかなかなくならない課題」は、実は大きさが異なるだけでほとんどの人が潜在的に抱えている問題でもある。そして、そうしたことがはっきりと語られたり、自分自身も気がつかないままに、「支援の現場」に問題が持ち込まれていることがある。たとえば、「先生と生徒」、「上司と部下」、「支援者と利用者」、「親と子」、といった形で。

と、そんなことを感じることが増え、これはぜひヤタイを開催したいと思ったわけです。研究中のテーマなので、どうなるのかはまだここからですが、考えているテーマはこの辺り。気になる方は、ぜひ!

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

宮城県石巻市出身。特別支援教育士。書道師範。東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。インクルーシブ教育の研究をしながら,ソーシャルスキルトレーニングの団体で発達障害のある子どもたちと出会う。2003年に石巻市で,任意団体「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職し,「生涯発達」の視点から教育,福祉を考えるコーディネートチーム「TANE」を主宰。ひとりひとりの違いを楽しんで生きる社会の実現を目指しています。