いま目の前にある「こどもの権利カレンダー」の8月に書いてある言葉が、「こどもは やすまないと こわれる」。そのとおり。いやいや、大人もだ。文字通りの休息はもちろん、睡眠も大事。遊びも大事。この「やすみ」は、病気で休むとか体調悪くて休むを省くと思う。だから大人は慢性的に休めていないかもしれない。具合悪くなって初めて休息が訪れる、という方が多い。

海外のバケーション文化はすごくよい。「担当者が夏休みなので」「じゃあしかたないね」で終わるらしいと聞いてカルチャーショック。「休んでもいいけど仕事は完璧に」では休むことすら能力格差か、と思うと休めないのが日本か。

「休むと勉強が分からなくなる」ってプレッシャーはひどい。ひどすぎる。これはもはや、授業が秘密主義。何か暗号か何かでも解かせているに違いない。休んで分からなくなるような勉強って、「先生、一回しか言わないからね」って脅される、アレだろうか。恐怖しかない。それは教育ではない。

「休むと休み癖がつく」ってプレッシャーもひどい。ひどいが、それは言う人がきっとそういう癖なんだろうか。休みたい、または、休まないと苦しい、行きたくない、行こうとしても行けない、のだから、癖などという無意識の領域の問題のように取り扱わないほうがよい。必要な休みを適切にとらないと、長引く。

夏休みが明けて、さまざまな気持ちに揺さぶられ、乱れているひとたちが多いと思う。所属している場所の価値観に支配されず、自分の人生の時間のコントロールは自分でする方がよい。

あなたには、休む権利があるのだ。

脳を休ませないといけない。休んじゃだめだと思いながら休むことほど不健全なものはない。休みはあなたの大事な時間だ。頭を空にして、楽しいインプットを。くれぐれも負い目を感じるような休み方をしないように、周りの協力も必要だ。きちんと休むと、力が出てくる。時差、はみんなそれぞれにあるのだ、と思う。

勉強の場を選ぶ時代だ。まだまだ、社会資源は足りないが「足りない」という叫びを抑えないようにしたい。

書道の場で待ってます。学び、とは、なにか?一緒に考えたい。

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

宮城県石巻市出身。特別支援教育士。書道師範。東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。インクルーシブ教育の研究をしながら,ソーシャルスキルトレーニングの団体で発達障害のある子どもたちと出会う。2003年に石巻市で,任意団体「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職し,「生涯発達」の視点から教育,福祉を考えるコーディネートチーム「TANE」を主宰。ひとりひとりの違いを楽しんで生きる社会の実現を目指しています。