凹凸のこと– category –
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凹凸のこと
誰にも決められない
どの植物のたねも、よい条件が揃った時に、ひとりで芽を出して伸びていく。自然界の中では条件が悪いな、と思えばしばらくの間眠っていることもできる。もちろんビニールハウスとか温室なんかだったら、あっという間に芽を出すこともある。促成栽培なんて... -
凹凸のこと
違い・社会・大人
「違い」を認めるというのは一体どういうことなのか。そもそも「違い」とはなんなのか。このささやかでしつこい作業のくりかえし、その日本語を通訳していくような感覚こそ、わたしが好きな作業なのかもしれない。 最近の相談で、職場内で特性豊かな人をど... -
凹凸のこと
続・メタ認知
「メタ認知」の続きの話。結局のところ人は、自分のことが見えないような体の作りになっている。目というものがこの位置にあり、自分のことよりも他人を見て生きるようになっている。 世の中に溢れかえる誹謗中傷の嵐、それだけではなく、パワハラやモラハ... -
凹凸のこと
メタ認知と書道
近年、さまざまな脳科学の研究結果が、教育や社会生活に役立つ知識としてだいぶ広がりつつある。「メタ認知能力」という言葉も、そもそも心理学用語であるが、最近では子育て分野、教育分野、ビジネス業界などでも注目されている。 私がメタ認知という... -
凹凸のこと
大人になる
今年に入って、卒業生である青年から突然着信があった。以前から、たわいのないメールを送ってきていて、その内容も幼く、ちょっと甘えたようなところのある子だったので、さほど気にせず、移動中だったこともあり出なかった。その後に「お父さんが家で倒... -
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目と身体と心と
オンラインお助け猫。 オンライン授業が大学や専門学校では主流となり始め、先駆けている場所から、すでに「目が疲れる」「集中しすぎて疲れる」などの声が上がっている。 私も数は少ないが、オンラインでのやりとりは以前からやっていたとはいえ、どうも... -
凹凸のこと
簡単が難しい。
理解の手助けと、物事の味方を学ぶ。 昨年のある日、支援学校の高等部で2年間担当したことのある生徒から、突然電話がかかってきた。「お久しぶりです!」という声がとても元気で、大人になっていた。1年生のときはやんちゃなタイプで、自分が支援学校に... -
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特性理解③MI理論とは
子どもたちも大興奮のぼたもち堂(坂部認)のジャグリング 「あなたの得意なことは何ですか」という問いは、面接や初対面での自己紹介で繰り返し質問される。小さい子どもは、「パズルが得意」「足が速い」「ダンスが得意」「お絵かき」とか、わりとスラス... -
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特性理解②WISCから
「トリセツ」の複雑なタイプ。 「トリセツ」と言う言葉が流行った。「血液型」や「星座」や「生年月日」や「同胞の数と順番(何人兄弟の何番めとか)」で性格を類型化して、「ああ、B型っぽい」とか、「やっぱり一人っ子だと思った〜」みたいな会話って、... -
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特性理解①K-ABCから
細胞の発達は、分裂と統合の繰り返し。 写真は梅。昨日は桜の蕾が膨らんでいて、いつもより早いな、とか思う自分自身がちょっと大人ぶっているような気になった。最近読んだ、「インテグラル理論」(ケン・ウィルバー著)の中に、「発達とは一般に、差異化...
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