書道塾taneをひっそりと開催し始めたのは2016年のこと。あれからなんと5年経つようで、今回初めての作品展を開催することになりました。

この書道塾は、そもそも誰でも書道を楽しめたらいいなあという思いから始まりました。習い事をしたくても、書道はなかなかハードルが高いなあと思う方もいますが、書く表現として純粋に楽しんでほしい。だからこそすべての表現を肯定していきたい。それからは「誰でも調子に乗れる書道塾」としてじわじわと拡がり、子どもから大人まで、かなり多様な方々が参加しています。

多様な方々が参加していますが、障害があるとかないとかではなくて、いろんな人がいるだけ。「障害のある人もない人も、お互いに刺激を受ける場所」という感じ。このあたりについては、「NEXT HERO ISHINOMAKI」での取材でとても丁寧に書いていただきました。

作品を作るというよりは、それぞれの個性に合わせて「書くことそのものの楽しさ」を味わうライブを毎回行ってきた場なので、「書道展」をするというイメージが全くできないままでした。でも、昨年末の旧観慶丸商店のまちかどギャラリーの小さな展示がきっかけで、やはり「見てもらう」ことの嬉しさを知りました。

そこで、今回もボタルヤさんにディレクション(もはやマネジメント?)もお願いし、まるごと仕上げてもらうことにしました。わたしは書道を書く場を作る側であって、魅せることは誰かにやってもらいたい。これって実はとても大事なことだなあと思いました。

そんなわけで、7月24〜25は、わたしたちにとっては記念日みたいなものになりそうです。どうぞ足を運んでいただけたら嬉しいです。

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

宮城県石巻市出身。特別支援教育士。書道師範。東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。インクルーシブ教育の研究をしながら,ソーシャルスキルトレーニングの団体で発達障害のある子どもたちと出会う。2003年に石巻市で,任意団体「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職し,「生涯発達」の視点から教育,福祉を考えるコーディネートチーム「TANE」を主宰。ひとりひとりの違いを楽しんで生きる社会の実現を目指しています。