コーディネーターの仕事です、と自己紹介してもなかなかすぐには分かっていただけることが少ない。世の中には○○コーディネーターはたくさん存在するのだが、あれこれ話したあとに、結局は本業はなんなの?と聞かれる。
あれこれいろいろやってます、ということになるのだが、目立たない、裏方、見えない、存在感を消す、ということがすべてのような仕事だと思うので、コーディネーターは目立ってはならず、とことん裏側の動きをすることに専念する。
今までにない仕事を作ったわたしたちだが、果たしてこの仕事は流行るだろうか!?答えは否、である。誰が好き好んで、この見えない仕事をするだろうか。
しかも福祉と教育のつなぎめ、境い目。たとえば放課後デイサービスと学校のあいだ、たとえば就労と福祉、たとえば保育所と学校、みたいな境い目。さらには、事業所と事業所という境い目。もっと個人的なものだと、家族のあいだ、という境い目。
そんなわたしたちだが、最高に楽しい瞬間もある。エンパワメントされた方々や、その場が限りなくしあわせに包まれる瞬間を垣間見たとき。
ある研究によると、人は誰かのためにお金を使ったときにしあわせを感じるらしい。自分の利益という考えを、誰かの利益に変えたとき、限りなくしあわせが広がる気がする。
コーディネーターの仕事は、もしかしたら、すごくしあわせが循環していくモデルに近いのではないだろうか、なんてことを考えている。