まだまだ先だと思っていたら、ついに今週末だった!わたしはかれこれ観るのが6回目くらいになる。こないだの運営チームとの試写会でもまた、ぐっと来てしまった。「大事なこと」ってやっぱりあるんだよなあ、と思う。

さて今回は、「石巻でもやりたいなあ」という思いからスタート。会場は、石巻に劇場を作る!という夢を叶えてしまった「シアターキネマティカ」でやりたいなあ、と思っていた。それを実現するべく、彼らがクラファンをしていた時に得ていた「一日シアター使用の権利」があったから、そうだ、これを今回使えばいいのでは!?と思った。さてあとは、誰と一緒にやろうか。実は、石巻での上映は以前、動いていらっしゃった方がいたのだが、残念ながら実現にいたらなかったことなどもあって、特定の誰かが動いているのではなく、今回は「みんなで」動くことってできるのかなあ、と漠然と思っていた。そしてじわじわと想いのある方々が自然に集まっていった。

ついつい、いろんなことを抱え込んだり、頼れなかったり、言い出せなかったり、そんなことを感じて、多くの人が生きにくさを抱えている。学校に行かない子どもたちのことを嘆く前に、まずは大人はどう生きているんだろう。そもそも大人が学んできてしまった結果だとしたら、そうではない世界を見せていきたい。

得意なこと、できることを持ち寄った世界があれば、子どもたちも大人も、本当に「ともに生きる」ってこういうことだ、と思える。わたしは凸凹した方々と(もちろんわたしも含めて)一緒に過ごすことが本当に多くて、そこでたくさんのことを学んだのだ。「できる」か「できない」か、なんてことも、ある一定の規準に従っただけの話だ。ヨノナカ、というのはもっとあたたかいし、やさしいし、楽に「仕上げて」いいのではないか。

絶対に、無理をしなかった。広報も、「行けるところだけでいい」「想いを伝えたい人に会うだけでいい」と思った。上映会の打ち合わせも、「できるだけでいい」「無理をしない」「やれることをやれるだけ」だった。もしかしたらチームメンバーの中には、見えないところで頑張りすぎた方もいるのかもしれない。違和感があることは伝えてくれて、それでも「そうか、なるほど!」って解決できる方々だった。とにかく「ありがとう」だけが回っていた。こんな豊かなことってあるんだろうか。

さて今回は、上映会の合間の15:30〜16:30くらいまで、学校に行かない選択をした子どもたちと、自由な大人とのトークライブを行うので、こちらも必見!とはいえ当日の流れのままに行うので気になる方はぜひこの時間も楽しんでいただきたい。そこで会場の皆さんとたくさん対話が生まれたら嬉しいし、各回の後にはぜひいろんな人をつかまえて、たくさん話してほしい。

ありがたいことに各回満席となりました!当日お待ちしております!!

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櫻井育子(さくらいいくこ)
生涯発達支援塾TANE 代表(コーディネーター)

「違いは魅力」をテーマに、子どもから大人まで特性を活かしてのびのびと発達するための、アセスメントとコーディネートを行う。
 東北福祉大学福祉心理学科を卒業後,発達障害の子どもたちと出会い、宮城教育大学の大学院で障害児教育を学ぶ。2003年に「NPO石巻広域SSTの会アドベンチャークラブ」を立ち上げる。小学校,特別支援学校の教諭経験後,2016年に退職。生涯発達支援の重要性に気づき「生涯発達支援塾TANE」を主宰。書道塾taneは「誰でも調子に乗れる書道」をモットーに石巻、仙台、各地で移動開催中。TANE相談室も定期開催中。